~業務用冷凍・冷蔵庫の節電方法~

業務用冷凍・冷蔵庫を使用している方は、電気代のコストを減らし抑えたいところです。今回は、業務用冷凍庫にかかる効果的な節約方法をご紹介します。

      

1.定期的な清掃・メンテナンス


冷凍・冷蔵庫の定期的なメンテナンスを行い、冷却効率を最適化します。汚れたコイルやファンは効率を低下させる可能性があります。


また、フィルターにホコリなどが溜まると、空気が通りにくくなり、冷却効率が落ちてしまいます。月に1~2回を目安に清掃しましょう。

2.温かいものは冷やしてから庫内へ


調理したばかりの温かいものは、冷やしてから庫内に入れるようにしましょう。温かいまま庫内へ入れてしまうと、庫内の温度が上がり再度庫内を冷やすために余分な電力を消費してしまいます。


また、温かいものを入れることで冷凍・冷蔵庫にすでに入っているものが解凍するケースや、周りの食品温度をあげてしまうことから、食品の傷みや保存状態にも影響する可能性があります。


3.温度の最適化


冷凍庫内の温度を必要最低限に設定します。適切な温度設定は保存条件を満たす一方で、エネルギーの無駄を最小限に抑えます。

冷蔵庫は設定温度1℃上げることで約4~7%の省エネにつながると言われています。庫内の食品の品質に影響がないか確認した上で、適切な温度設定をすることが大切です。


また、室内の温度も冷凍庫の効率に影響を与える可能性があります。冷凍庫が設置されている場所が暖房されているか、冷房されているかによって、冷却効果やエネルギーの使用量が変わります。冷凍庫の周りの環境温度が高い場合、冷凍庫が余分な労力をかけて冷却しようとするため、エネルギー消費が増える可能性があります。冷凍庫を設置する場所の温度状況にも留意し、できるだけ冷却効率を向上させるように注意することが重要です。設置場所が暑い場合には、エアコンや扇風機を使用し、室温調整をおこなってください。

 

4.扉の管理


冷凍庫のドアの開け閉めが多かったり、開けている時間が長いと冷却効果が低下し、庫内の冷気が外に逃げてしまいます。一度温度が上がると、庫内をふたたび冷ますために多くの電気を使うことになるので、結果的に電気代がかかってしまいます。


そのため、扉の開け閉めの回数をできるだけ減らし、庫内温度が上がらないよう意識をしましょう。

日頃から庫内を整理整頓して、必要なものをすぐに取り出せるようにしておくと良いでしょう。


5.効率的な照明の利用


庫内の照明を効率的かつ節電できる方法は、照明の利用もあげられます。


①LED照明の導入

従来の白熱電球や蛍光灯に比べてLED照明は消費電力が少なく、寿命が長いです。LEDは冷凍庫内での照明に適しており、エネルギーの無駄を減らす助けになります。


②モーションセンサーの利用

冷凍庫のドアが開いている時間が短くても、照明が点灯し続けるとエネルギーの無駄になります。モーションセンサーを導入して、ドアが開いたときだけ照明が点灯するように制御することで、節電が可能です。


③自動調光機能の採用

自動調光機能が搭載された照明システムを導入することで、冷凍庫内の明るさに応じて光量が自動的に調整され、必要以上に明るくならないように制御できます。


④省エネ型蛍光灯の利用

LEDが利用できない場合、省エネ型の蛍光灯を使用することも一つの選択肢です。通常の白熱電球よりも消費電力が低く、寿命が長いですが、LEDに比べるとやや効率が低い可能性があります。


⑤照明の定期的な点検

照明の効率を保つために、定期的な点検とメンテナンスが必要です。切れている電球の交換や不具合があれば修理を行いましょう。

冷凍庫の使用状況やニーズに合わせて最適な照明システムを検討することが重要です。

         


6.物を詰め込みすぎない


冷蔵庫の場合は、食品を詰め込み過ぎると、空気の流れが悪くなり無駄な電気代が発生する原因になります。


冷凍庫の場合は、食材を冷凍庫に入れた際に近くの食材が保冷剤の働きをして冷やしてくれる為、物が少ない状態より多く詰め込んだ方が、冷却に必要な電力が抑えられ節電になります。

7.パッキンが傷んでいたら交換


冷凍庫のドアにはパッキンが付いています。パッキンが傷ついていると、隙間から冷気が外に逃げてしまう可能性があります。そのまま放置しておくと庫内温度が上がり、冷やすためにエネルギーを多く使うことから、電気代が上昇する原因となります。パッキンが傷んでいる時は取り換えることが必要です。


8.冷蔵庫の設置場所に気を付ける


冷蔵庫が壁の近くや湿気が多い場所に設置されていると、冷蔵庫が上手く放熱できなくなる場合があります。放熱がスムーズに行われないと、その分だけエネルギーを費やすことになり、電気代も上昇します。冷蔵庫は壁の近くや湿気が多い場所には置かないことが無駄なエネルギーを使わない事に繋がります。

9.エネルギー効率の高い機器の導入


新しいエネルギー効率の高い冷凍庫を導入することも考慮してください。新しいモデルは通常、古いモデルよりも効率的にエネルギーを利用します。


この記事では、業務用冷凍・冷蔵庫の節電方法をご紹介いたしました。

業務用冷凍・冷蔵庫は、使い方や置き方を工夫することで節電することができますのでご参考になれば幸いです。



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